「犬にタラを食べさせても大丈夫?」
「手作りごはんに使いたいけれど、骨や塩分が心配……」
タラは、犬の手作りごはんや、いつものフードへのトッピングに使える白身魚です。
一方で、生のタラや塩ダラ、骨が残ったままのタラには注意が必要です。この記事では、タラに含まれる栄養素や与え方、適量を考えるときのポイントを紹介します。
犬にタラを食べさせても大丈夫?
犬は、味付けをせずに加熱したタラの身を食べられます。
タラはやわらかく、加熱すると身がほぐれやすいため、手作りごはんにも使いやすい食材です。初めて与える場合は、骨を取り除いた身を少量だけ与え、体調や便の様子を確認しましょう。
タラを与えるときのポイント
- 塩を加えていないタラを選ぶ
- 生では与えず、中までしっかり加熱する
- 骨を丁寧に取り除く
- 調味料や油を加えない
- 初めてのときは少量から始める
生の魚には寄生虫や細菌による食中毒のリスクがあるため、犬に与えるときは加熱が必要です。
犬に与えるタラの量は?
初めてタラを与える場合は、加熱後の身をひと口程度から始めましょう。
適量は、犬の体重だけでなく、年齢、活動量、体調、普段の食事内容によって異なります。そのため、すべての犬に共通する「1日何グラム」という量は決められません。
いつもの食事にトッピングする場合は、タラを加えた分も含め、1日の食事量を考えましょう。
総合栄養食を主食にしている場合、タラを含むトッピングやおやつは、合わせて1日に必要なカロリーの10%以内をひとつの目安にします。ほかのおやつも食べている場合は、それらも含めて考えます。
体重5kgの犬に与える場合の考え方
例えば、体重5kgの犬でも、必要な食事量は年齢や活動量などによって変わります。
初めて食べるときは、加熱して骨を取り除いたタラをひと口程度与え、問題がないか確認します。その後も、普段の食事やおやつの量を考えながら取り入れましょう。
手作りごはんの主食として使う場合は、トッピングとは別に、1日の食事全体で栄養バランスを確認することが大切です。
タラに含まれる栄養素
真ダラは脂質が少なく、たんぱく質を含む白身魚です。そのほかにも、ビタミンやミネラルが含まれています。
| 栄養素 | 犬の体での主な働き |
|---|---|
| たんぱく質 | 筋肉や皮膚、被毛など、体をつくる材料になります。 |
| ビタミンB12 | 赤血球の生成や神経の働きに関わります。 |
| ビタミンD | カルシウムやリンの吸収・調整に関わり、骨の健康を支えます。 |
| リン | カルシウムとともに骨や歯をつくるほか、エネルギーの利用にも関わります。 |
| カリウム | 筋肉や神経の働き、体内の水分バランスの維持に関わります。 |
※栄養素の含有量は、タラの種類や調理方法によって異なります。
タラは、いつもの鶏肉や豚肉などに加えて、魚を食事に取り入れたいときにも使いやすい食材です。ただし、タラだけで犬に必要な栄養をすべて補えるわけではありません。
特に手作りごはんを主食にしている場合は、タラの身だけでカルシウムが十分に補えるとは限らないため、食事全体の栄養バランスを確認しましょう。
犬にタラを与えるときの調理方法
犬に与えるタラは、ゆでる・蒸すなど、味付けをしない方法で調理しましょう。
タラのゆで方
- 塩を加えていない生のタラの切り身を用意します。
- 鍋に水とタラを入れ、中まで十分に加熱します。
- 加熱できたら取り出し、食べられる温度まで冷まします。
- 身を細かくほぐし、骨を丁寧に取り除きます。
- いつものごはんに少量を混ぜて与えます。
「骨取り」と表示された切り身でも、骨が残っていないか念のため確認しましょう。
焼いたタラを与えてもいい?
塩や調味料、油を使わず、中まで十分に焼いたタラなら与えられます。
焼いた後は冷ましてから身をほぐし、骨を取り除きましょう。人用に味付けしたものを取り分けるのではなく、犬用に別に調理する方法がおすすめです。
犬にタラを与えるときの注意点
① 生のタラは与えない
生のタラには、寄生虫や細菌によるリスクがあります。
刺身用として販売されているものでも、犬に与えるときは生のままにせず、中まで十分に加熱しましょう。
② 骨を取り除く
タラの骨は、身の中に残っていることがあります。
骨が喉に刺さったり、口や消化管を傷つけたりするおそれがあるため、加熱後は身を細かくほぐしながら確認しましょう。
万が一、骨を飲み込んでしまった場合は、無理に吐かせず、動物病院に相談してください。飲み込んだ骨の種類や大きさ、食べた時間、犬の様子を伝えると相談しやすくなります。
③ 塩ダラや味付けされたタラは避ける
スーパーでタラを購入するときは、商品名や原材料表示を確認しましょう。
犬に与えるなら、塩や調味料を加えていないタラを選びます。
| タラの種類・食品 | 犬に与えるときの考え方 |
|---|---|
| 塩を加えていない生タラ | 加熱し、骨を取り除いて与える |
| 冷凍タラ | 無塩・無調味か確認し、加熱して与える |
| 塩ダラ・甘塩ダラ | 塩が加えられているため避ける |
| 干しダラ・おつまみのタラ | 塩や調味料が使われている場合があるため避ける |
| チーズ鱈 | 人用に味付けされているため避ける |
| たらこ・明太子 | 塩漬けや味付けされているため避ける |
犬に塩分がまったく不要というわけではありませんが、人用に塩を加えた食品は、犬が食べる量を調整しにくくなります。
④ 初めて与えるときは体調を確認する
タラに限らず、新しい食材を初めて与えるときは、少量から始めましょう。
食後に嘔吐や下痢、かゆみ、皮膚の赤みなどが見られた場合は、与えるのをやめて獣医師に相談してください。
顔の腫れや呼吸が苦しそうな様子がある場合は、すぐに動物病院へ連絡しましょう。
以前に魚でアレルギーを起こしたことがある犬も、与える前に獣医師に相談してください。
⑤ 持病がある犬は獣医師に相談する
腎臓病や心臓病などの持病がある犬や、療法食を食べている犬は、食事内容に制限がある場合があります。
タラを少量追加する場合でも、現在の食事に加えてよいか、かかりつけの獣医師に確認しましょう。
犬用タラの手作りごはん|野菜と一緒にやわらか煮
タラと野菜を使った、シンプルなトッピングです。
材料
- タラの切り身:少量
- にんじん:少量
- かぼちゃ:少量
- 水:適量
※タラは塩を加えていないものを使用します。
作り方
- にんじんとかぼちゃを小さく切ります。
- 鍋に水と野菜を入れ、やわらかくなるまで煮ます。
- タラを加え、中まで十分に加熱します。
- タラの骨を取り除き、身を細かくほぐします。
- 全体を冷ましてから、いつものごはんに少量を添えます。
味付けは不要です。ねぎ類や、人用のだし・スープの素は加えないようにしましょう。
このレシピはトッピングの一例です。これだけで犬に必要な栄養をすべて満たす主食にはなりません。
犬とタラに関するよくある質問
犬にタラの皮を食べさせてもいい?
タラの皮も食べられます。与える場合は十分に加熱し、骨やうろこが残っていないか確認しましょう。
皮が飲み込みにくそうな場合や、骨の確認がしにくい場合は、皮を取り除いて身だけを与えると扱いやすくなります。
犬に冷凍タラを与えてもいい?
冷凍タラも、塩や調味料が加えられていないものであれば使えます。
商品表示を確認し、中まで十分に加熱したあと、骨を取り除いてから与えましょう。
子犬や老犬にタラを与えてもいい?
子犬や老犬も、体調や食事の制限に問題がなければ、加熱したタラを食べられます。
骨を取り除いて小さくほぐし、少量から始めましょう。子犬は成長期に必要な栄養を優先することが大切です。老犬で持病がある場合や療法食を食べている場合は、事前に獣医師に相談してください。
タラは毎日与えてもいい?
タラが入った食事を毎日与えること自体が、すべての犬にとって問題というわけではありません。
ただし、同じ食材に偏ると、食事全体の栄養バランスを整えるのが難しくなることがあります。特に手作りごはんを主食にしている場合は、タラの頻度だけでなく、ほかの食材や栄養補助食品も含めて確認しましょう。
銀ダラも犬に与えていい?
銀ダラは、名前に「タラ」がついていますが、真ダラとは異なる魚です。また、真ダラより脂質が多いため、同じ感覚で量を決めないようにしましょう。
与える場合は無塩のものを十分に加熱し、骨を取り除いて少量から始めます。脂質の制限が必要な犬は、事前に獣医師に相談してください。
まとめ|犬にタラを与えるときは加熱と骨・塩分に注意
犬は、塩を加えていないタラを、十分に加熱して食べられます。
タラを与えるときのポイント
- 塩を加えていないタラを選ぶ
- 生では与えず、しっかり加熱する
- 骨を丁寧に取り除く
- 初めてのときは少量から始める
- 食事全体の栄養バランスを考える
タラは犬のごはんに取り入れやすい食材のひとつです。愛犬の体調や普段の食事に合わせて、無理のない範囲で取り入れてみてください。
